城ぶら「上山城」!陽の光を浴びて美しく輝く「羽州の名城」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。

今日の夢中は、山形県上山市にある羽州の名城「上山城」(かみのやまじょう)です。

■城語り

まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。

上山城(かみのやまじょう)は、南北朝時代、斯波兼頼(最上氏の祖)の曾孫・里見満長が上山に配されたことに始まります。満長は、虚空蔵山に山城(高楯城)を築いて当地を治めました。
その後1514年に伊達氏に攻略されますが、満長の子孫である武永義忠が挙兵して奪還(1535年)。義忠は月岡と呼ばれていた高台に、新たに平山城を築きました。これが現在の上山城です。

戦国時代に入ると、武衛(上山) 満兼は、宗家に当たる山形城主・最上義光と対立
伊達氏と結んで山形を攻めるなどしましたが、義光は満兼の家臣・里見民部を懐柔。寝返らせて、上山城を攻略しました。

その後、上山城は山形城の支城となり、里見民部が城代として当地を治めます。
関ケ原の合戦(1600年)がぼっ発すると、上杉景勝の家老・直江兼続率いる軍勢が上山城に攻め入りますが、里見民部の奇襲によって寡兵の最上軍が勝利をおさめました。

その最上氏が改易された後は、能見松平氏、蒲生氏等を経て、土岐氏2代が領した17世紀後期に、城郭として最も整備が進みました。
3層の天守と櫓門を持つ壮麗な近代城郭は「羽州の名城」と称されたと伝えられています。

しかし1692年、土岐氏の転封直後、幕府の命により跡形もなく破却…。
以来、金森氏、藤井松平氏10代が藩主を務めますが、城郭の本格的な再建はされることはなく、明治期になって廃城となりました。

■城ぶらり

それでは、羽州の名城「上山城」をぶら歩きしましょう。

現在、かつての二の丸跡に、3層の天守が建っています。
これは、1982年に建立された模擬天守。陽の光をあびて威容を示すその姿は荘厳そのものです…。

内部は郷土資料館になっています。最上階(4階)に上ると市街を一望できます。
東側は三吉山と蔵王連峰(雲に隠れていますが)。西側に見える小高い山が虚空蔵山。最初に山城(高楯城)が築かれた場所です。

かつての天守があった本丸跡は、現在、月岡神社の境内となっています。
上山城は別名「月岡城」と呼ばれていました。鳥居の脇に建つ「月岡城址」の石碑が往時を偲ばせます。

ここから少し足を延ばすと、300年以上前に建てられたとされる武家屋敷があります。
当時の武士の生活を忍ばせる貴重な遺産ですね。4軒ありますが、うち2軒は個人所有なので見学は軒先だけですのでご注意を。

最後に、模擬天守の周りをぐるりと一周。さまざまな角度から眺めてみました。
その美しさは、さすがは「羽州の名城」。そこに刻まれた歴史に思いを馳せると、いつの間にか時を忘れてしまうのでした…。

ありがとう、上山城! ありがとう、羽州の名城!

■基本情報

名称:上山城(郷土資料館)
所在地:山形県上山市元城内3-7
営業時間:9:00~17:15
アクセス:かみのやま温泉駅から徒歩8分

ブログランキングに参加しています

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事