城ぶら「小田城」!"鎌倉殿の13人"八田知家から"戦国最弱"小田氏治へ…

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。

今日の夢中は、"鎌倉殿の13人"八田知家から"戦国最弱"小田氏治へ…茨城県つくば市「小田城」です。

■城語り

まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。

鎌倉期から戦国期まで小田氏の居城であった「小田城」
そのはじまりは鎌倉時代初期、小田氏の祖・八田知家が常陸国守護に任じられて当地に居館を構えたことによると言われます。

(小田城歴史ひろば案内所より)

八田知家は、源頼朝挙兵に早くから参加した武将で幕府の信頼厚く、頼朝の死後も「鎌倉殿の13人」と呼ばれる13人合議制に名を連ねました。
頼朝の弟阿野全成が、2代将軍頼家を貶める陰謀をたくらんだときは、頼家の命により全成を誅殺しました。

南北朝時代、その八田知家から連なる小田氏は南朝方につくと、その重臣である北畠親房が入城するなど、小田城は南朝の重要な拠点となります。
しかし小田氏の頼みとした南朝は敗れ、常陸国守護は北朝方の佐竹氏のものになりました。

戦国期に入ると、常陸国では熾烈な領地争いが繰り広げられるようになります。
このとき当主を務めた小田氏治は、後北条氏や結城氏、佐竹氏、上杉氏と戦い、小田城は何度も落城します。

(小田城歴史ひろば案内所より)

ただ、氏治はそのたびに土浦城に逃れ、小田城の奪還を繰り返しました。
しかし天正元年(1573年)、手這坂の戦いに敗れると、小田城は佐竹氏のものとなり、以降小田氏の手には戻りませんでした。

慶長7年(1602年)、佐竹氏の秋田移封に伴って、小田城は廃城となりました。

(小田城歴史ひろば案内所より)

■城ぶらり

それでは、八田知家を祖とする小田氏の居館跡「小田跡」をぶら歩きしましょう。

小田城は、築城当初は、本丸跡を中心に堀と土塁をめぐらした単郭式の館であったと言われます。
その後、戦国期になって、城域を拡張して約40haとなる広大な平城が築かれました。

本丸跡に向かって歩いていくと、目の前にどーんと土塁と堀があらわれました。
こちらは「北堀」。本来の堀底は現在より2m深く、障子堀になっているのだとか。城の北側入り口「北虎口」に向かって土橋がかかっています。

この北側だけでなく東西南北、本丸を囲うように堀と土塁が張り巡らされています。
「東堀」は水が張られています。この東側の「東虎口」が、城の大手(正面)であったと考えられています。

この大手口の正面、木橋で渡ったところに大きな馬出「東曲輪」が築かれています。
幅約50mの南北に細長い曲輪跡で、周囲に土塁が盛られています。有事のときは兵をここに配置して、虎口を守るとともに敵方に攻撃を仕掛けたと思われます。

その曲輪や堀・土塁に守られた「本丸」はもっと広い…。
土塁内側は、南北115m、東西100mの方形で、北と東の虎口からは、側溝を持つ通路が続いています。

本丸北西部には、建物群があったとされる「建物域」があります。
発掘調査で、多くの柱穴や礎石、大きな礎石建物跡が見つかっています。八田知家も小田氏治も、この辺りで起居していたのでしょうか…。

本丸南東部には、「東池」と呼ばれる小田氏時代の庭園跡もあります。
池底には石を敷き、州浜もあったのだとか。小田氏の高い文化水準が偲ばれます。北側にそびえる筑波山も趣ありますね…。

本丸南西側にある虎口が、「南西虎口」です。
発掘調査では石垣や門の跡が見つかっており、一部が復元されています。往時は櫓門があったと考えられています。

南西虎口の前にも、馬出曲輪が築かれていました。「南西馬出曲輪」です。
50m四方の方形で、土塁と堀が設けられています。東曲輪と同様、有事の際に防御と攻撃の拠点として用いられていたと考えられます。

いまに残る城跡を見る限りは、結構防御に手を掛けてるように思うけどなぁ…。
ただ、八田知家から数えて15代目当主となる小田氏治は、この城を何度も攻められては何度も敵に奪われました

それでも挫けずに何度も奪い返しているのがすごい…。不屈の武将・小田氏治
先祖伝来の小田城を守り抜こうという姿勢は、ご先祖・八田知家も草葉の陰から褒め称えたのではないでしょうか。

「戦国最弱の大名」と呼ばれながらも、その諦めない戦いぶりで、コアな歴史ファンから人気を集める小田氏治。
大河ドラマは無理でも、いつかドラマでとり上げられたりしないかな…。

ありがとう、小田城! ありがとう、八田知家! ありがとう、小田氏治!

■基本情報

名称:小田城跡
所在地:茨城県つくば市小田2532−2
アクセス:①TXつくば駅からバス、②JR土浦駅からバス、③車

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