仙台「松音寺」!政宗晩年の「若林城」大手門が残る、伊達家ゆかりの曹洞宗名刹

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

歴史好きの館長が、日本全国の名所旧跡をめぐる歴史散策ブログ。
今回は、いつものお城めぐりではなく、歴史ある古社を探訪する特別編、「寺社ぶら」です。

今日の夢中は、伊達家とともに歴史を刻んできた曹洞宗の寺院、「松音寺」へ。
仙台「松音寺」!政宗晩年の「若林城」大手門が残る、伊達家ゆかりの曹洞宗名刹…です。

■伊達・東北を辿る物語

松音寺(しょうおんじ)は、伊達藩主の菩提寺として室町時代後期に、福島県伊達市に建立されました。

天文17年(1548年)、14代伊達植宗と子の晴宗との間に争い(天文の乱)が起きると、敗れた植宗に伴って、寺は丸森に移転します。

慶長7年(1602年)、17代伊達政宗による仙台開府に伴い、仙台の連坊の地に移転。
松音寺は政宗から広大な寺地を与えられて、常塔伽藍を建立。36の末寺を有する大寺となりました。

さらに元和4年(1618年)、政宗の五男で岩ヶ崎城主であった伊達宗綱が16歳で没すると、政宗はその死を悼み、松音寺に葬って中興開基としました。
北山輪王寺などとならび、仙台城下における「曹洞伊達四大寺」の一つとして、伊達家から手厚い庇護を受けた格別の格式を誇る寺院となったのです。

しかし明治維新によって伊達家の庇護を失うと、明治22年(1888年)には末寺の長泉寺と合併し現在地へ移転。
現在は、寺町として知られる仙台市若林区新寺の地で、静かな佇まいをみせています。

■松音寺

それでは、仙台駅東口からほど近い寺町・新寺に深く根を下ろす伊達家ゆかりの古刹、「松音寺」をぶら歩きしましょう。

整然とお寺が並ぶ新寺小路の通りを進んでいくと、緑豊かな参道の先に、息を呑むような重厚な門が姿を現します。
これが、仙台市登録有形文化財に指定されている「松音寺山門」です。

実はこの山門、ただの寺門ではありません。なんと、伊達政宗が晩年を過ごした隠居城「若林城」の大手門を拝領して移築したものと伝えられています。
切妻造・薬医門形式の力強い木組み。晩年の政宗がこの門をくぐって若林城へと出入りしていたかと思うと、その圧倒的な気配に胸がアツくなりました。

山門をくぐり境内へ入ると、そこには都会の喧騒を忘れさせる静寂と、息を呑むほど美しい枯山水庭園(石庭)が広がっています。
白砂と配石が見事に調和した空間は、まさに曹洞宗の大寺ならではの品格と静謐さに満ち満ちています。

そして目の前にそびえ立つのは、松音寺の本堂です。弘化5年(1854年)建立。
かつて仙台開府にかけた若き政宗の熱い思いと、愛息を失った晩年の政宗の悲痛な胸の内を偲び、深く祈りを捧げました。

今日の夢中は、仙台「松音寺」!政宗晩年の「若林城」大手門が残る、伊達家ゆかりの曹洞宗名刹でした。
ありがとう、松音寺! ありがとう、伊達政宗!

■基本情報

名称:松音寺
住所:宮城県仙台市若林区新寺4丁目6−28
アクセス:仙台市地下鉄東西線「連坊駅」から徒歩約7分、またはJR「仙台駅」東口から徒歩約15分。
拝観時間:境内自由

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