
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。
今日の夢中は、城ぶら「謙信一夜城」!上杉謙信がたった一晩で築いた⁉関東の覇権をかけた激戦のあと…です。

■城語り
まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。
ときは戦国時代、 関東管領となった上杉謙信は、本領の越後から関東へと幾度も攻め寄せました。
その最大の激戦地の一つとなったのが、北条方の原氏が治める「臼井城」。永禄9年(1566年)に勃発した臼井城の戦いです。
謙信は1万を超える大軍で臼井城を包囲。このとき、謙信軍の前線基地として築かれたのが、「謙信一夜城」です。
臼井城を攻め落とすための陣城。「謙信が一夜にして築き上げた」という伝承からこの名が付きました。
史料によると、臼井城の「実城堀一重」まで上杉軍が攻め寄せたものの、臼井城主を守る原胤貞がこれを撃退。
謙信軍は大敗北を喫して、上州に撤退したとされます。これにより、謙信の関東介入は大きく減退したのです。
■城ぶらり
「一夜城」と聞いて、皆さんは誰を思い浮かべるでしょうか…。
多くの人は豊臣秀吉の「石垣山一夜城」や「墨俣一夜城」をイメージするかもしれません。
でも実は、千葉県佐倉市にも一夜城伝説がありました。
しかも、その伝説の主は、"越後の龍"上杉謙信。謙信が築いた一夜城、その名も「謙信一夜城」です。
上杉謙信にも一夜城伝説があったんですね…。しかも、千葉県佐倉市にあったとは驚きです。
城跡は現在、住宅が多く建ち並ぶニュータウン内の公園になっています。残念ながら、開発が進められ、当時の遺構はまったく残っていません。


開発に伴う発掘調査によると、城内の曲輪は100m×70mの方形で、周囲には空堀をめぐらせ、南西には虎口、土橋が架けられていたといいます。
場所は、臼井城の出城である「臼井田宿内砦」から約1km。目と鼻の先と言っても過言ではありません。
この一夜城を拠点に、謙信軍は臼井城に攻め寄せ、「実城堀一重」まで迫りました。
謙信軍の勝利は確実かと思われましたが、臼井城を守る原胤貞とその軍師・白井入道の巧みな戦術の前に、謙信軍は大敗北を喫します。


これにより謙信軍は撤退。謙信の関東介入戦略は変更を余儀なくされました。
戦国史に大きな影響を与えることになった「臼井城の戦い」。その一方の雄・上杉謙信の一夜城跡。跡地には今、その戦の系譜を伝える「謙信一夜城の碑」が建っています。
今日の夢中は、城ぶら「謙信一夜城」!上杉謙信がたった一晩で築いた⁉関東の覇権をかけた激戦のあと…でした。
ありがとう、謙信一夜城! 軍神・上杉謙信の夢のあとでした。
■基本情報
名称:謙信一夜城跡
住所:千葉県佐倉市王子台3丁目12−3
アクセス:京成本線「京成臼井駅」から徒歩約6分
開城時間:24時間









