「お城EXPO 2019」参城!光秀に幸村、秀頼、昇太師匠!?

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、歴史好き・お城好きにはたまらないイベント、「お城EXPO 2019」です。

■お城EXPO

至福の2日間でした…。
「お城EXPO 2019」。12月21日と22日の2日間、パシフィコ横浜にて開催。

お城にまつわる貴重な資料展示やスペシャリストによる講演会など、お城ファン必見のプログラムが盛りだくさん。
歴史好き・お城好きにはたまらないイベントです。

今日は、「お城EXPO 2019」の見どころをピックアップ
興奮の2日間を追体験しましょう。

■城めぐり観光情報ゾーン

まずは、「城めぐり観光情報ゾーン」へ。
ここは、城郭の関連団体が、お城めぐりに役立つ情報や周辺の観光情報を発信する展示ブースです。

今年は過去最多のお城が集まりました。
ブースの数にして59。北は青森八戸の「根城」から南は沖縄の「琉球王国のグスク跡」まで、知ってるものから初めて聞くものまで、ずらりと勢ぞろい。

今年、特に目立ったのが「明智光秀」
大河ドラマ「麒麟がくる」の影響でしょう。すでにお城ファンの間には、光秀ブームが起きているようです。

築城名人と言われている光秀
坂本城(滋賀県)や丹波亀山城(京都府)が有名ですが、展示ブースでは岐阜の光秀推しが目立ちました。
岐阜は光秀の出生の地と言われています。戦国期にこの地を治める斎藤道三にも仕えてるし、後にその娘婿・織田信長に臣従します。地元の鼻息が荒いのも分かる気がします。

他にも、安定の人気を集めているのが、以前の大河ドラマ「真田丸」で一世を風靡した真田家
赤備えの鎧兜はやっぱりカッコいい…。特に真田信繁(幸村)は今なおファンが多いですね。
光秀と幸村。悲運の武将がいま、歴史ファンを熱くしています。

■厳選プログラム

続いて、お城のスペシャリストたちによる「厳選プログラム」
ここでしか聞けない貴重な講演会、トークショーなどを楽しめます。

ここでも光秀ブームが起きていました。
日本城郭協会理事長小和田氏による「明智光秀の足跡と城」や、光秀の子孫にあたる細川珠生さんによる「私の先祖 明智光秀~光秀の娘・細川ガラシャの末裔が語る」など、旬な講演を聴くことができました。

個人的に面白かったのは、落語家の春風亭昇太師匠によるトークショー
昇太さん、とびっきりのお城マニアなんですね。特に山城が好きみたい。


城あるきのススメ/春風亭昇太

昇太さんは2つのトークショーに登壇してくれました。
「レポート!惜しくも消滅した南山城」と「山城の魅力と歩き方」。
どちらもマニアックで面白かった…。

特に、岡山倉敷にある南山城は、河川改修工事のため消滅するんですが、その工事に合わせて本格的な発掘調査が進んでいます。
昇太さん、この工事現場に視察に行ってるんですね。しかも、前日は山口で仕事、当日夕に北九州で笑点の収録という合間をぬって岡山倉敷に行ったみたい。
その突貫視察ツアーの模様をアツく語ってくれました。

この発掘調査で分かった山城のつくりは、昇太さんならずとも興奮します。
だって、櫓跡につぶて石がそのまんま残ってるんですよ。畝上竪堀(うねじょうたてぼり)を登ってきた敵を迎え撃つ様が思い浮かびます。
昇太さんが石ひとつ「500円で売ってくれ」と言ったのも分かります(断られたそうです)。
ドローン映像はもう永久保存版。戦国時代の要塞が明らかになりました。


歴史家と噺家の城歩き/中井均・春風亭昇太

■大阪冬の陣図屏風

さらに歴史ファンに必見なのは、「大坂冬の陣図屏風」です。
豊臣対徳川の決戦を描いた屏風絵が、現代のデジタル技術によって復元されました。

これがもう胸アツです…。
大阪冬の陣は、1614年に行われた豊臣家と徳川江戸幕府との合戦です。

このとき豊臣方に駆け付けた真田信繁(幸村)が築いた「真田丸」が有名ですね。
信繁は真田丸で奮戦、徳川軍を撃退しましたが、大阪城本丸への砲撃に恐れをなした淀殿が和議を選択。戦は約1か月で終わりました。
(注)翌年、大阪夏の陣がぼっ発し、そこで豊臣家は滅亡します。

その冬の陣を描いた図屏風が見事に再現されています。
テクノロジーの進化は、歴史解析にも進化の道を与えているようです。

注目は、なんといっても「真田丸」
屏風絵に描かれた真田丸が見事に再現。合戦の息遣いが聴こえてくるような絵柄です。
がんばれ、幸村!


(左側の館・陣地が真田丸)

その内側、大阪城が描かれていますが、そのなかに豊臣秀頼と思しき人物が描かれています。
隣りにいるのが淀殿なんでしょうね…。
しっかりして、秀頼!


(左上が大阪城天守)


(屋敷内中心、豊臣秀頼とされる人物)

もちろん、攻め手の徳川軍も描かれています。
大御所・家康の陣将軍・秀忠の本陣。今回は、関ヶ原の二の舞は踏まず、秀忠は遅れませんでした。


(上部が秀忠本陣)


(右下が家康本陣)

手に汗握る大阪冬の陣図屏風。歴史ファンならずとも必見でしょう。

他にも見どころがいっぱい。もう書ききれません。
やっぱり城めぐりは楽しいなぁ。城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」。2020年もたくさん「城ぶら」するぞ!そんな決意を新たにした「お城EXPO 2019」でした。

ありがとう、お城EXPO! ありがとう、光秀、幸村、秀頼、昇太師匠!

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