
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。
今日の夢中は、城ぶら「川之江城」!復元天守から臨む瀬戸内海の絶景と四国激戦の歴史です。

■城語り
まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。
川之江城の歴史は、まさに「四国の覇権争いの縮図」です。
始まりは南北朝時代の1337年。土肥義昌が、瀬戸内海を一望する鷲尾山に城を築いたのが幕開けでした。
その後、軍事的にも商業的にも重要な拠点となる当地をめぐって、激しい争奪戦が繰り広げられます。
戦国時代には、河野氏、細川氏、三好氏といった名だたる勢力が、この城をめぐって火花を散らしました。
最大の転機は1582年、土佐から四国統一を狙う「土佐の出来人」こと長宗我部元親の侵攻でした。
当時の城主・河上安勝は、押し寄せる長宗我部軍を前に決死の覚悟で防戦しましたが、激闘の末に落城。安勝は自害し、城は長宗我部氏の手に渡ります。
しかし、そのわずか3年後の1585年、今度は天下統一を推し進める豊臣秀吉による「四国征伐」が始まります。
圧倒的な軍勢を誇る豊臣軍を前に、長宗我部軍は降伏。川之江城は開城し、豊臣恩顧の武将が領する城となりました。
関ケ原の戦いの後、川之江の地を加増された加藤嘉明が入城。このとき織豊系城郭へと改築されました。
しかし、嘉明が同時期に築城を進めた伊予松山城に本拠を移すと、川之江城は廃城となりました。
■城ぶらり
それでは、そんな四国の激しい覇権争いの舞台、川之江城跡をぶら歩きしましょう。
一番の見どころは、何と言っても、山頂にそびえる3層4階建ての「復元天守」です。
1984年に、川之江市制施行30周年記念事業の一環として整備が進められたもの。犬山城の天守を模して建造されました。


内部は郷土資料館になっていて、川之江の歴史や城に関する史料などが展示されています。
最上階の展望台からは瀬戸内海や市街を一望できます。さすがは、四国の要衝。有力武将がこぞって当地を手中に収めようとした理由も分かります。


これら天守や櫓、城門などは昭和期に復元されたものですが、周囲を囲う石垣の一部に当時の名残を見ることができます。
おそらく加藤嘉明が改築したときの名残ではないかと思われますが、くわしい説明はありませんでした。


それにしても川之江城は、戦国時代の激戦地だったとは思えないほど、今は穏やかで美しい時間が流れています。
壮麗な天守と瀬戸内海の絶景を楽しめる「川之江城」。お城好きはもちろん、歴史に詳しくない方でも楽しめる素敵な場所でした。
今日の夢中は、城ぶら「川之江城」!復元天守から臨む瀬戸内海の絶景と四国激戦の歴史でした。
ありがとう、川之江城! 絶景の城でした。
■基本情報
名称:川之江城
住所:愛媛県四国中央市川之江町1087−4
アクセス:JR予讃線「川之江駅」から徒歩約15〜20分
開城時間:9:00〜16:00
休館日:月曜日、年末年始








