
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
街あるき好きにして、歴史好き。
そんな人たちにとって最高の旅。それが城めぐりのぶらり旅、略して「城ぶら」です。
今日の夢中は、城ぶら「池田城」!摂津国をめぐる下克上の舞台…荒木村重の野望が刻まれた城です。

■城語り
まずは、物語りならぬ城語り(しろがたり)から。
池田城は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて、池田教依によって築かれたと伝えられています。
そこから池田氏は、五月山から伸びる尾根を利用した堅牢な池田城を拠点に、摂津でも指折りの実力者として君臨しました。
戦国時代中期、池田家の中に一人のキレ者が現れます。それが、家臣であった荒木村重です。
はじめ当主の池田勝正に仕えていましたが、家中の混乱に乗じて主君の勝正を追放、実権を掌握します。
池田氏を乗っ取った村重は、さらに近接する茨木城と高槻城に攻め入り、瞬く間にこれを手中に収めます。
このときの戦いぶりを激賞した織田信長は、村重に摂津の単独守護職を認めました。これにより、村重は摂津全域を治める大名にのし上がったのです。
■城ぶらり
それでは、戦国時代に名を馳せた荒木村重、その下克上の舞台となった池田城の跡をぶら歩きしましょう。
池田城は、荒木村重が没落したあと廃城となっていましたが、近年になって発掘調査が行われるなど、復興に向けた動きが加速。
もともと池田城のあった五月山の山麓に整備が進められ、2020年に「池田城跡公園」としてオープンしています。


池田城跡公園のシンボルとも言えるのが、瓦葺きの立派な展望櫓です。
史実に基づくものではありませんが、内部は展示スペースになっていて池田城の歴史を学ぶことができます。
最上階からは池田の町並みから遠く大阪平野を見渡すことができ、この城が摂津の要衝であったことがよく分かります。


その展望櫓が見下ろす城内が主郭(本丸)跡です。そこには、発掘調査をもとに再現された遺構もあります。
芝生の上に敷き詰められた「礎石」は、ここに大きな建物があったことを示すもの。ここで荒木村重のクーデターも起きたのでしょうか…。


そんな下克上の舞台とは思えぬほど、今は公園内にのどかで風雅な庭園の風景が広がります。
訪れた時期がちょうど秋の時期…。ところどころに色づいた木々を見ることができました。心身ともに癒される空間…平和な時代の尊さを痛感しました。


池田城は、単なる美しい公園ではありません。そこには、主君を追放し時代の寵児へとのし上がった荒木村重の野望が詰まっています。
戦国の世の「下克上」を体現した荒木村重。しかしこの後、彼の身に宿業というにはあまりにも重い悲劇が訪れるのです…。
今日の夢中は、城ぶら「池田城」!摂津国をめぐる下克上の舞台…荒木村重の野望が刻まれた城でした。
ありがとう、池田城! この後もいくつか、荒木村重ゆかりの城を訪れます。
■基本情報
名称:池田城跡
住所:大阪府池田市城山町3−19
アクセス:阪急電鉄宝塚線「池田駅」から徒歩で15分
開城時間:(4~10月)9:00~19:00 (11~3月)9:00~17:00









